和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区
和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区、通称『伝建地区(でんけんちく)』
2011年6月25日撮影
和歌山県湯浅町に醤油の発祥地です。
江戸時代に醤油の醸造が盛んになり当時の栄えた街並みが今も多く現存している貴重な街になります。
上の画像は『大仙堀(だいせんぼり)』の写真画像です。
醤油や醤油の原料の荷物を積み下ろしをした掘りが今も当時のまま残っています。
世界遺産登録された『紀伊山地と参詣道』の熊野古道は湯浅町を通っています。
湯浅町は、かつて蟻の熊野詣の宿場町としてにぎわっていたそうです。
通りを歩いていると、醤油屋さんの倉庫に人力車に乗った運搬用醤油樽を発見。
先ほどの大仙堀やこの倉庫の近くでは醤油の良い香りがします。
今も創業当時の製法を守り、手仕込み100%の醤油を醸造している角長(かどちょう)。
ここ角長(かどちょう)では醤油の味見や購入ができます。
角長の近くに、小さな民具博物館があり入りました。
中に入ると、受付に女性がいて博物館内や醤油について説明をして下さいました。
しかし、この女性がよくしゃべる。
博物館に入ってから、博物館をでるまでずっと、湯浅弁で醤油の事をしゃべり続けました(^^;
本音を言うと最初はゆっくり拝見したい気持ちがあったけど、話を聞いているうちに「へぇ〜」と興味沸く話もあり楽しい時間をすごす事ができました。
ただ、エアコンの利きが悪く、夏場は汗かきの方はハンカチよりもタオル持参をお勧めします。
小さな民具博物館(入館無料)
1階 醤油作りで使っていた道具の展示
2階 角長の醤油作り紹介映像の鑑賞、角長の歴史。
民具博物館をでると、湯浅町北町ボランティアの語りべさんの紹介で
「近くに昔の銭湯を見れるよ」と、教えていただき向かうことにしました。
銭湯に向かう途中に伝統地区だけあって
歴史を感じる格子のある家屋が立ち並んでいました。
小さな民具博物館から徒歩約5分で
江戸時代創業の銭湯『甚風呂(じんぶろ)』に到着
ここも無料でボランティアの語りべさんが説明をしてくれます。
座って入るお風呂と立って入るお風呂が併設しています。
立ち湯の底には男湯と女湯をつなぐトンネルがありました。
甚風呂の母屋(おもや)は民具資料館として一般公開されていいるので
こちらも無料で見ることができました。
湯浅町北町ではお土産物以外は無料ばかりで、家計に優しい観光地です。
こちらの民具はご年配の方にとって、とても懐かしい物がたくさんあったようで
観光でこられていたご年配の方達が、懐かしそうに昔を振り返り、当時の話をされていました。
今回、2時間半かけて湯浅町北町をはじめて歩きました。
漆喰(しっくい)や焼き杉板を使った家屋などの風情ある建物が多く、のんびりウォーキングができ楽しめた。
無料で観光できる所が多く、ボランティアの方が道案内や説明をしてくれる事も良かった。
まだまだ見れていない通りもあり日を改めて再度観光したいと思う。
北町以外にも、少し離れた通りでは熊野古道であったり、昔に鍛冶屋が集まっていた鍛冶屋通りもある。
これからも後世に残したい町の一つと思ったが、残念なことに海抜が低く
もしも、東南海地震で津波が発生すると町のほとんどが壊滅すると言われている。
それまでに、たくさんの写真を撮り画像だけでも残しておきたいものである。
重要伝統的建造物群保存地区の駐車場
和歌山県有田郡湯浅町
駐車場 有(無料)